「節税対策のためにも生命保険に加入しませんか？」
年末の保険業の営業強化用殺し文句の1つですが、実際節税になるのでしょうか？
この場合、よく話を聞いてみると「生命保険料控除が受けられますよ」ということを指すようです。
確かに生命保険や個人年金保険に加入していると、それぞれで5万円、合わせて10万円を
所得から控除できるわけですが、例え支払った保険料の総額が10万円超であっても控除限度額は5万円までです。
個人年金保険についても同額ですから最大でも10万円が所得から控除されます。
すると税率10パーセントの人で1万円が、税率20パーセントの人で2万円が戻ってくる計算になりますが
これでは1回分の保険料になるかならないかといったところではないでしょうか？
どうも節税対策に生命保険に加入するというのはナンセンスな話かも知れません。
同時に家の火災保険などの損害保険は、生命保険と別枠で控除できますが
こちらも控除金額は驚くほど低いので余り節税効果は期待できないようです。
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